!ネタバレ注意!
いかにもな状況設定で、いかにもなストーリーが展開する。でもラストどんでん返しがあるんだよねきっと、と思って見続けたらまさかの直球な結末で逆に驚いた。
驚いた、というと肯定的に聞こえるが、正直「見て損した」と思っている。
「不快感が凄い」という前評判をよく目にしていたが、それも意外にライトなものであった。邪念のない者として障害者を設定するのもよくあるパターンだし、その障害者の顔の造形が映画「エレファント・マン」のジョン・メリックそっくりなのもなんかこう…。
映画全編を通して、臭い(匂いでなく臭い)がしないのが気になった。私はどっちかというと「臭そう(くさそう)」な映画が好きなのである。セルジオ・レオーネとかサム・ペキンパーとか。
しかしクリスチャン、彼氏としてはまあアレだけど、熊の死骸で着ぐるみ状態にされた上に焼き殺されるほどひどい人間だろうか。さすがに同情した。
とか、まあそういうことは実はどうでも良くて、私がこの映画について言いたいのはただ、種馬状態のクリスチャンの腰の動きを老婆(というほど老けてはなかったかもしれない、若くはない女性)がサポートしてあげるシーンで映画「ビリケン」を連想してしまい、同時に杉本哲太の顔が浮かんでなんか面白くなってしまったという、その一点のみである。「ビリケン」思い出した人、いませんかね?