居直り日記

深く考えずに書く

【映画】「ラビッド・ドッグス」| こんなB級映画をたくさん見たい

ホラー映画の巨匠マリオ・バーバの70年代の作品で、もろにB級なのだがこれが以外にというか、かなり面白い。ラストのどんでん返しが効いている。こういう、70年代のB級小品をもっと見たい。

「ラビッド・ドッグス」はアメリカでつけられたタイトルで、 ”Kidnapped” が本来のタイトルらしい。

犯人グループの一人、「32」の不快さが凄い。演じた George Eastman も上手い。始終落ち着きなく卑猥な行動を繰り返す男で、見ているだけで虫唾が走る。

犯人グループ3人組は三者三様、みな顔が「良い」。「ナイフ」を演じた Don Backy は本業は歌手らしい。いかにもチンピラっぽい顔をしている。「教授」を演じた Maurice Poli も、冷酷で薄情そうないい顔。ひげの剃り跡が青い。

ホラーっぽい手法があちこちに感じられる。瀕死の32の眉間にナイフが銃口を当てると32の目が一瞬カッと開くところ、執拗に繰り返されるマリアの目元のアップ、もうひとりのマリア(このマリアが強烈で、笑えるシーンじゃないのに笑ってしまう。強引で無茶苦茶喋る陽気な、というか厚かましいキャラクター。化粧とファッションもなんというか凄い)が死体となって捨てられたときの様子(首を切られ、目は見開き、四肢は適当に投げ出されている)などなど。