居直り日記

深く考えずに書く

【映画】「三人の狙撃者」| 銃に対する感情はアメリカ人もいろいろ

フランク・シナトラサイコパスっぽい狙撃者を演じていてなかなか良い。うっすら狂気を感じる。あまりにしつこくシルバースターをもらった話をするので笑った。もちろん、実際にはもらっていないことが暗示される。

50年代においても、銃に対するアメリカ人のとらえ方が様々だったことが伺えて面白い。

夫を戦争でなくしたエレンは銃に反対、息子のピッジにおもちゃの銃を与えることはもちろん、戦争映画を見せることも拒否している。

8歳の息子ピッジは子供らしく保安官に憧れ、おもちゃの銃が欲しいのに買ってくれない母親に不満を抱いている。

シークレットサービスであったエレンの義父は「誰かが国を守らなければならない」、保安官のトッドは「現実には暴力が溢れている」から銃容認、フランク・シナトラ演じるジョンは「銃を持てば人の生き死にを決められる。銃を持てば神になれる。」とまで言う。

最終的には、銃を否定していたエレンの一発がジョンの命を奪うきっかけになり、「(義父の言っていた)大義のことがわかったわ」と彼女は語るのであるが、かといって、映画が銃を容認しているという印象ではなく、もはや銃なしではどうにもならない状況において、その銃を扱いあぐねているような、嫌だけど仕方ないよね、という感じを受けた。

狙撃者チーム、ジョン以外の二人がショボすぎて笑う。